生命保険の「契約者貸付制度」の詳細

正確に言えば「生命保険を担保にしてお金を借りる」ことはできませんが、保険契約者が生命保険の解約返戻金の約75%から90%を借入れることができる「契約者貸付制度」という貸付形態があります。

 

ただし、各保険会社の支払い能力(毎年決算後に公表される各保険会社の支払能力と安全性を示すソルベンシーマージン比率)を要因とし、各生命保険会社によって、貸付金額は前記解約返戻金の約75%から90%の間で違っているのが実情です。

 

この「契約者貸付制度」の基礎となる解約返戻金とは、借入れ時点でその生命保険を解約したときに、契約者に戻ってくる金額そのものです。

そして、生命保険の内でも、積立性が高い養老保険や終身保険などの生命保険は、掛け捨て要素の高い定期型生命保険よりも契約者貸付の金額は多くなります。

 

また、借入利率についても、各保険会社でかなり違っているのが実情です。

しかし、現在、ほとんどの保険会社が貸付年利率を2%から5%の間で設定しています。

 

生命保険契約者の自社の他商品への加入状況や加入年数などが加入者審査の主たる要因となりますが、加入している保険会社の支払能力と安全性を示すソルベンシーマージン比率が最も大きいな客観的利率指標となります。

 

つまり、財務の健全性、総契約金額、過去の保険不払いの有無となどが、未だに金融庁によって厳しく監視されています。

 

最後に、本来、生命保険料は長期資金運用を前提としているので、企業向けの長期資金貸出、公社債運用、株式運用などへ生命保険契約者からの預かり保険料を回していることを付け加えておきます。